日本は世界有数の地震大国ですが、その中でも比較的揺れが少ない「地震の安全地帯」とされる都道府県があります。今回は、過去の震度データをもとに、地震が少ない都道府県をランキング形式でご紹介します。
📊 地震が少ない都道府県ランキング(震度5以上の回数)
直近20年(2004年〜2024年)における震度5以上の地震発生回数をもとにしたデータ
順位 | 都道府県 | 震度5以上の地震回数 |
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1位 | 愛知県 | 0回 |
2位 | 岐阜県、滋賀県、京都府、鳥取県、岡山県、山口県、香川県 | 各1回 |
3位 | 富山県、福井県、三重県、大阪府、兵庫県、島根県、徳島県、高知県 | 各2回 |
4位 | 奈良県、広島県、福岡県、佐賀県、長崎県、沖縄県 | 各3回 |
5位 | 山梨県、愛媛県 | 各4回 |
このように、西日本を中心に比較的揺れが少ない地域が多く、特に愛知県は20年近く震度5以上の地震が観測されていません。
ただし、「現時点で愛知県は地震が少ない地域とされていますが、将来的には東海地震(南海トラフ巨大地震)の影響を強く受ける可能性があるため、“安全”とは一概には言えません」。
🔍 東海地震とは?
「東海地震」とは、駿河湾沖を震源とするマグニチュード8クラスの地震で、
静岡県から愛知県東部、三重県沿岸、場合によっては関西や四国まで広く影響を与えると想定されています。
これは「南海トラフ巨大地震」の一部にあたるものです。
📍 愛知県のリスク
愛知県は現在、地震発生数は少ないですが…
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東海地震の想定震源域に一部が含まれる
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沿岸部(名古屋市南部、豊橋など)は津波のリスクも高い
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名古屋市などの都市部は人口密集により被害が拡大しやすい
など、将来的にリスクが高い地域であることも事実です。
🌐 最新の被害想定(南海トラフ巨大地震)
国の中央防災会議による想定では、
愛知県では以下のような影響が懸念されています:
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震度7の揺れが発生する可能性あり(特に知多半島や西三河地域)
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最大10m近い津波被害(渥美半島沿岸部など)
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広範囲での建物倒壊・火災・ライフライン断絶
✅ まとめ:愛知県の安全性について
観点 | 内容 |
---|---|
過去の地震発生数 | 非常に少なく「地震の少ない県」とされている |
将来のリスク | 南海トラフ地震の想定震源域に含まれ、高リスク |
特に危険な地域 | 沿岸部(知多・渥美・名古屋港付近) |
比較的安全な地域 | 内陸部(岡崎市や豊田市の一部など) |
🏔 過去100年間で見た「地震が少ない県」
さらに長期的な視点では、以下の都道府県が地震発生回数の少なさで注目されています。
順位 | 都道府県 | 最大震度5弱以上の地震回数(1922〜2021年) |
---|---|---|
1位 | 富山県 | 2回 |
1位 | 岐阜県 | 2回 |
🏡 地震が少ない地域に共通する特徴
地震が少ない都道府県は、プレート境界や活断層から遠く、内陸部に位置することが多いという特徴があります。また、地盤が安定している地域も多く、防災面で比較的安心できると言えるでしょう。
⚠ 注意点:地震ゼロの地域は存在しない
地震が少ないとはいえ、日本に「地震が全くない地域」は存在しません。地震が少ない県でも、将来大きな地震が起きる可能性はゼロではないため、防災意識は常に持っておくことが重要です。
✅ 地震対策の基本ポイント
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耐震性の高い建物に住む
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家具・家電の固定を徹底
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避難経路と避難所の確認
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防災グッズの準備
地震が少ない地域を選ぶだけでなく、「備える意識」があなたと家族の安全を守る鍵になります。
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